学生のヨーロッパ周遊、初めてのバックパック旅の通信
初めての一人旅で複数国を回る学生へ。現地SIMを探し歩かずに済む通信の準備と、節約の考え方をまとめました。
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学生のバックパック旅で通信費を抑える一番のこつは、安いプランを探すことではなく、国ごとに買い直さない形にすることである。 初めての一人旅で数か国を回ると、国境のたびに携帯ショップを探し、言葉の通じない窓口で契約する時間が発生する。その時間と失敗のリスクこそが、実は一番高くつく。
「安さ」は金額だけの話ではない
現地で最安のSIMを探す方法は、確かに単価だけ見れば安いことがある。ただし空港の売り場は割高で、街の店は営業時間が短く、身分証明の提示を求められることもある。到着初日の数時間を店探しに使い、翌々日には次の国へ移動する、という旅では割に合わない。移動が多い学生の周遊ほど、手続きの回数を減らす方向で考えたほうが結果的に安く済む。
日本の回線のまま使うのは長期では無理がある
日本の携帯会社の海外パケット定額は一日ごとの課金で、日数が伸びるほど積み上がる。ヨーロッパの旅行情報でよく出てくる「域内ローミング無料」はEUやEEAの事業者と契約している人向けの制度で、日本の契約者には適用されない。春休みや夏休みを丸ごと使う旅では、この日数の掛け算が効いてくる。
| 方法 | 手間 | 周遊との相性 |
|---|---|---|
| 日本の回線のまま | なし | 日数が伸びると厳しい |
| 国ごとに現地SIM | 毎回の店探し | 移動が多いほど悪い |
| 複数国対応のeSIM | 出発前の設定のみ | 国境で何もしなくてよい |
| Wi-Fiだけで乗り切る | 探す手間が常時 | 外での移動に弱い |
Wi-Fiだけで乗り切れるか
宿とカフェのWi-Fiだけで旅をする学生は実際にいる。ただし、うまくいくのは行程が固まっている場合に限られる。バックパック旅で一番通信が要るのは、駅に着いて宿までの道を探すときと、次の夜の宿を移動中に押さえるときで、どちらもWi-Fiのない場所で起きる。一人旅なら、道に迷ったときに聞ける相手もいない。ここだけは削らないほうがいい。
もう一つ見落とされやすいのが、家族への連絡である。学生の長期旅では、日本の家族が定期的な連絡を条件にしていることが多い。連絡が途絶えると心配され、旅の自由度がかえって下がる。数日おきに短い一報を入れられる状態を保つほうが、結果的に自分の行動範囲は広がる。
節約するなら使い方のほうを削る
- 動画は宿のWi-Fiで見る。 データを一番使うのは動画で、外で見る必要はまずない。
- 地図はオフラインで持つ。 都市ごとに落としておけば街歩きで通信をほとんど使わない。
- 写真の自動アップロードは切る。 気づかないうちに大量に送信される代表格。
- アプリの自動更新をオフにする。 移動中に更新が走ると無駄が大きい。
これだけで、外で使う量は地図の再検索と連絡だけになる。日数と容量の組み合わせは料金ページで見比べられる。
初めてでも失敗しない手順
出発前に日本の自宅のWi-Fiで設定を済ませておけば、現地では到着後に切り替えるだけになる。空港で慌てて操作する必要はない。仕組みそのものが分からなければeSIMとは何かを先に読み、端末ごとの手順はiPhoneの設定ガイドにまとめてある。うまく繋がらないときの確認順はよくある質問にある。
初めての一人旅で不安なのは当たり前だ。通信だけは出発前に片づけておくと、現地で向き合う問題が一つ減る。
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